目次
概要
呪力を扱い呪霊を祓う人間
呪いを体系化させた呪術で呪いを祓うことを生業とする人間たち。非術師を擁護し、歴史の闇に暗躍してきた。蔓延する呪いを祓うべく呪術師が誕生したが、人口に比例し数と力を増す呪いをあくまで個で祓い続けるのは限界があり、いつしか呪術師たちは手を結び、そうして現在の呪術界に発展していった。
わずかな感情の火種から呪力を捻出したり、逆に大きく感情が振れた時も無駄遣いすることはないよう訓練を積んでいる。例えば、一定の呪力を流し続けないと襲ってくる呪骸を抱えながら映画を1本観通すなどといった訓練。特に、「怒り」は術師にとって重要な起爆剤となる。相手を怒らせてしまったばかりに格下に遅れを取ることもあれば、怒りで呪力を乱し実力を発揮できずに負けることもある。
また、「呪術を極める」ことは「引き算を極めること」とされている。呪詞・掌印といった術式を構成、あるいは発動させるまでの手順をいかに省略することができるかで術師の腕は決まってくる。
「呪い」が見えるという時点で希少で、呪術師の数は少ない。そのため、常に人材不足で、手に余る任務を請け負うことも多々ある。ちなみに「呪いが見える」が最低限の素質。呪術高専東京校も入学した一年は3人しかいない。また、呪術師が発生するのは基本的に日本だけで、海外での発生は極端に少ないとされている。サングラスなどで視線を隠す人間が多いが、呪霊の中には「見られている」と気づいた途端に襲ってくる呪霊が結構数存在するため。
呪いに殺された人を横目に呪いの肉を裂かねばならない場合もあり、「ある程度のイカレ具合とモチベーションは不可欠だ」と語られていた。「呪術師に悔いのない死などない」と言われている。逆に、例え才能があったとしても呪いへの嫌悪と恐怖に打ち勝てずに挫折してしまうことがあるため、まともな人間には向いていない。
呪術師の呪力は本人の中をよく廻ため、漏出は非術師に比べ極端に少ない。そのため、術師から呪霊が生まれることはない。ただし、呪力で殺されなかった場合、死後呪いに転じてしまう。
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に「黒閃」が発生するが、狙って出せる術師は存在しない。ただ、これを経験した者とそうでない者との間では呪力の核心との距離に天と地ほどの差があるとされている。
冬の終わりから春までの人間の陰気が初夏に一気に呪いとなって現れるので、初夏辺りが繁茂期らしい。
「双子」は呪術師にとっては凶兆とされる。一卵性双生児は呪術では同一人物としてみなされ、「何かを得るには何かを差し出さねばならない」といった利害が成立しなくなってしまう。例えば、双子の片方が「強くなりたい」と望んでも片方が「強くなんてなりたくない」と望んでいれば強くなることはできない。
呪術師と非術師の違いは脳の構造。脳の構造をいじることで術式が使用可能となるといった描写も描かれている。
等級
呪霊と同等級の術師が任務に当たる。なので、二級術師は二級呪霊に勝つのが当たり前で、二級術師は一級呪霊に近い実力ということになる。昇級は推薦制で、受け持ちの学生を推薦することはできない。
例えば、一級術師への昇級条件は以下。
- 2名以上の一級術師から推薦された術師が現役の一級、または一級相当の術師とともに何度か任務をこなす(同行するのは推薦者以外の術師)
- そこで適正ありと判断されれば準一級へと昇級し、単独での一級任務へ指名される
- その任務の結果によって正式に一級術師になるかどうかが決まる
最高等級は「特級」だが、特級は「術師の格付けの中で斜めに外れた位置づけ」とされているので、実質一級術師が一般術師の中の頂点。楽巖寺は「一級こそ他の術師延いては呪術界を牽引していく存在」と考えており、危険・機密・俸給は準一級以下とは比べ物にならない。
呪術規定
呪術師は呪術規定に従って行動する。
規定は全部で9つ。
- 使命
- 呪術総監部
- 呪術高専
- 呪術師の等級
- 懲罰
- 引退
- 脅威への対応
- 秘密
- 非術師の保護
ここでは呪術師に関係ある情報のみ抜粋して解説する。
使命
呪術師は呪術、呪霊および呪物が人類にもたらす惨禍を防ぎ、社会の平和と安全を維持することを使命とすることが義務づけられている。また、覚書に記載されている規定に従わなければならず、これは法令に優先して適用される。
呪術総監部
呪術師を統制する最高機関として呪術総監部が設置されている。
呪術高専
呪術師の教育、指導および監督の機関として、東京都および京都府に呪術高等専門学校が設置されている。この学長がすべての呪術師に対して指揮監督権を有する。また、呪術総監は学長に対して指揮権を有している。
呪術師の等級
呪術師には特級・一級・準一級・二級・準二級・三級・四級の等級が設けられている。等級は呪術総監の判断で決められる。給与および手当は等級に応じて支払われる。
懲罰
覚書の義務に違反した呪術師は呪術総監の判断で以下の懲罰を科されることがある。
- 公開死刑
- 秘匿死刑
- 呪詛師認定
- 封印
- 拘禁
- 謹慎
- 財産没収
引退
呪術総監の承認を得て引退することができる。引退後の呪術師はいかなり呪術も行使してはならない。
脅威への対応
呪霊、呪物および呪詛師を脅威とし、呪術師は脅威を発見した場合、これをただちに学長に報告しなければならない。脅威が切迫している場合には、制圧するために相当な措置を取ってもいい。
秘密
呪術師は非術師に対し、呪術、呪霊、呪物の存在を明かしてはならない。ただ、「脅威への対応」の義務を果たすために必要な場合はその限りではない。
非術師の保護
呪術師は呪術、呪霊または呪物を用いて非術師に危害を加えてはならない。また、脅威を看過して非術師に危害を及ぼしてはならない。ただ、自身や他人の生命を守るためやむを得ない場合はその限りではない。
詳しくはこちら。
一覧
呪術高専関係者
虎杖悠仁
本作の主人公。宿儺の指を取り込み呪力を得たことで呪術師となった。
伏黒恵
呪術高専東京校の一年。二級呪術師。
釘崎野薔薇
一年の紅一点。
乙骨憂太
二年生。特級術師。
禪院真希
禪院家出身の二年生。
狗巻棘
二年生。呪言師。
パンダ
二年生。突然変異呪骸。
秤金次
呪術高専東京校の3年。
星綺羅羅
呪術高専東京校の3年。
五条悟
呪術高専東京校一年の担任教師。特級術師。
日下部篤也
東京校二年の担任教師。一級術師。
夜蛾正道
呪術高専東京校学長。
三輪霞
二年生。三級術師。シン・陰流の使い手。
禪院真依
二年生。禪院真希の妹。三級術師。
与幸吉
二年生。普段は「傀儡操術」で操る傀儡で活動している。準一級術師。
東堂葵
三年生。一級術師。学生にして一級術師まで上り詰めた怪物。
西宮桃
三年生。二級術師。「付喪操術」の使い手で、箒に乗って空を飛ぶことができる。
加茂憲紀
三年生。準一級術師。加茂家嫡男で「赤血操術」の使い手。
新田新
京都高専の1年。新田明の弟。
楽巌寺嘉伸
学長。
庵歌姫
教師。準一級術師。
天元
呪術高専東京校地下最深部、薨星宮に隠遁している。術式で不死となっている。
特級術師
九十九由基
普段は海外で独自の研究を行っており、呪術師としての任務は放棄している。
一級術師
七海建人
サラリーマンを辞めて戻ってきた脱サラ呪術師。術式は「十劃呪法」。
冥冥
守銭奴。「黒鳥操術」の使い手で、烏を操ることができる。
特別一級術師
禪院直毘人
禪院家26代目当主。
禪院直哉
禪院直毘人の息子。
禪院扇
真希・真依の父親。
禪院甚壱
甚爾の兄。
二級術師
猪野琢真
七海を慕う術師。術式は「来訪瑞獣」。
等級不明
憂憂
冥冥の弟。
禪院蘭太
禪院家の炳所属。
禪院長寿郎
禪院家の炳所属。
禪院信朗
禪院家の躯倶留隊隊長。
死滅回游泳者
日車寛見
東京第1結界に滞留。弁護士。羂索に術式を使えるようにさせられた覚醒型の泳者。
羽生
東京第1結界に滞留。羽場とともに初心者狩りを行っていた。髪をジェット機に変える術式を扱う。
羽場
東京第1結界に滞留。羽生とともに初心者狩りを行っていた。髪をプロペラに変える術式を扱う。
甘井凛
東京第1結界に滞留。羽生と羽場の初心者狩りの手伝いをさせられていた。
麗美
東京第1結界に滞留。レジィに囮役として使われていた。
レジィ・スター
東京第1結界に滞留。過去の術師。仲間を集め、羂索に落とされると推測していた危機的状況に備えていた。術式は再契象。
針千釣
東京第1結界に滞留。レジィ一派の一員。
黄櫨折
東京第1結界に滞留。レジィ一派の一員。体の一部を爆弾に変える術式を扱う。
髙羽史彦
東京第1結界に滞留。お笑い芸人。術式は超人。
天使
過去の術師。あらゆる術式を消滅させる術式を扱う。来栖に受肉するが、共生という形を取っており来栖の自我も残っている。
シャルル・ベルナール
東京第2結界に滞留。漫画家志望。G戦杖というペン状の槍を作り出し、相手の血を溜めることで少し先の相手の動きが見えるようになる。
鹿紫雲一
東京第2結界に滞留。過去の術師。呪力が電気のような性質を持っており、常に帯電している。
ドルゥヴ・ラクダワラ
仙台結界に滞留。過去の術師。自立型の二種の式神の軌跡を自らの領域とする術式を扱う。
烏鷺亨子
仙台結界に滞留。過去の術師。元藤氏直属暗殺部隊日月星進隊隊長。空間を面として捉えることができる術式を扱う。
石流龍
仙台結界に滞留。過去の術師。伊達藩歴代一の呪力出力を誇る。呪力を放出できる術式を扱う。
大道鋼
仙台結界に滞留。名も無き剣豪天下無双の受肉体。泳者の中で呪力を扱わない剣技のみの異例。
三代六十四
仙台結界に滞留。相撲好き。
万
平安時代の術師。伏黒の姉、津美紀に受肉している。術式は構築術式。
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