【呪術廻戦】日車寛見

概要

プロフィール

年齢は36。

死滅回游泳者

死滅回游の現代の泳者。滞留結界は東京第1結界。獲得得点は102。

元々は弁護士。修習59期、岩手弁護士会所属。かつては高木の事務所に在籍していた。

T大法学部受験、法科大学院導入前の旧司法試験など、あらゆる難関をストレートで通過。「天才」と言われたが、日車にとっては必要な知識を入力し、必要なだけ出力する簡単な作業だったとのこと。裁判官を目指すよう進言もされていた。

ただ、日車の中でもっとも光る才能は「呪術師としての才能」にあった。領域がデフォルトに備わった自らの術式を解明することで結界術の基礎も同時に習得。結界術から逆算する形で呪力操作による強化術の勘をつかみ、術式開花たった12日間で一級術師と遜色のないレベルにまで成長している。半端ではない才能の持ち主と言える。

死滅回游では虎杖と交戦し追い詰めるも、虎杖が宿儺のせいであるにもかかわらず渋谷での大量殺人を認めたことで初心に還り、術式を解いて戦闘を中断。虎杖の要望を受け、泳者間の点の受け渡しが可能となる総則10を追加し、「君といると益々自分を嫌いになりそうだ」とその場を去っていった。

大江圭太の弁護

岩手県盛岡市で発生した女児とその母親の殺人事件の容疑者となった大江圭太の弁護を担当。世間は「大江有罪」という声一色だったが、「大江がシロの可能性は十二分にある」と大江の弁護に全力を尽くす。

日車の懸命な捜査と、遺体から想定した犯行時刻にコンビニの防犯カメラに大江が映っていたために一審で無罪を勝ち取る。しかし、この裁判は初めから有罪ありきのものだっため、二審で検察側から新規の証拠は提出されていないにもかかわらず、「無期懲役」の有罪判決となる。このあまりに理不尽な結果と、大江がかつて担当した理不尽な要求をしてきた被告人と同じ目で自分を見てきたことで精神が限界に達し、裁判官と検事を呪術で殺してしまう。その時の気分は最悪だったよう。

性格

ギャラが安い割に大変な無理筋の刑事弁護をよく請け負ってるようで、金のためではなく、正義感で弁護士をやっていることがわかる。

かつて危険運転致傷の弁護を担当した際、被告人に理不尽に「嘘つき」呼ばわりされ、高木に「弱者救済なんてそりゃ立派だけどさ、依頼人に逆恨みされてまで続けることはないよ」と言われるも、「弱者は経済的にも精神的にも追いつめられています、私に当たるも無理はない」と自己犠牲とも言えるほど理不尽を受け入れていた。ただ、本人としては弱者救済を掲げているわけではなく、昔から「自分がおかしい」と感じたことを放っておける性分ではないため、そういう人を見過ごすことができないゆえだった。「正義の女神は法の下の平等のために目を塞ぎ、人々は保身のためならあらゆることに目を瞑る」「そんな中、縋りついてきた手を振り払わない様に、私だけは目を開けていたい」とのこと。

大江が有罪になってからは色々とどうでもよくなってしまい、「やってはいけない」と思い込んでいたことにチャレンジするようになっている。その一つがスーツのまま風呂に入ること。人が変わったように「俺は弁護士だ、俺と話すと30分5000円の相談料が発生するぞ」と冗談をかましていた。

「法の無力さ」を知ったことで、告訴も公訴も真偽を争う必要なく、「総則を犯した者が物理法則のように罰せられる」という死滅回游の総則に可能性を感じている。総則に問題があることは認めていたが、死滅回游の土台となる結界術は「見守りたい」と考えており、「すぐ終わってしまっては困る」と口にしていた。特に、「術式の剥奪」は一度見届けたい模様。

「人の心に寄り添う」というのは、「人の弱さを理解する」ということであり、被害者の弱さや加害者の弱さと日々向き合うことに食傷していた。他人に歩み寄る度に「醜い」と感じるようになってしまった。元々は「他の生物にはないその醜さこそ尊ぶべきもの」と思っていたが、大江の件でその気持ちもなくなってしまった。しかし、虎杖が渋谷での大量殺人が宿儺のせいであるにもかかわらず罪を認めたことで「人の心に寄り添う」という初心を思い出していった。

能力

獲得得点から20人以上の術師を返り討ちにしており、泳者の中でも「ズ抜けた強者」と言われていた。一級術師にも遜色ない実力を有する。

裁判で無罪を勝ち取らねば様々な罰を科されるが、裁判経験もないであろう人間が「弁護士相手に無罪を勝ち取らねばならない」というのはなかなかに理不尽であり、大抵の相手が罰を科された状態での戦闘を余儀なくされると思われる。

「出したり消したり、形を自在に変えることができる」というガベルの特性をうまく利用しており、ガベルを用いた近接攻撃はかなり強力。「戦闘経験が豊富」と言えるわけではないにもかかわらず戦い方はすでに洗練されており、やはり日車には「呪術師としての才能があった」と感じさせられる。

領域展開

領域展開は誅伏賜死。術式と一体型となっている。

相手に簡易的な刑事裁判を強制させる。相手はジャッジマンからかけられた容疑に対し弁論。その弁論を受け、日車がジャッジマンから提出された証拠を元に反論。その内容を踏まえ、ジャッジマンが相手に判決を下す。有罪が科された場合、「術式を使えない」「日車が超強力な武器を手にする」など、様々な不利状況に追いやられる。有罪を言い渡された場合でも、相手が罪を認めない限りは2回まで裁判のやり直しを請求できる。

領域内では物理的攻撃はお互いに禁止となる。