概要
影を媒体に全十種の式神を呼び出す術式。式神はそれぞれ固有の能力を有している。式神の同時顕現も可能だが、満象といった呪力を喰う式神は単体でしか使えない。ただ、死滅回游に入ってからは消耗は激しいものの、満象と他式神の併用も可能になっている。
術者の力量次第で式神の強さは大きく変わる。宿儺が鵺を呼び出した際は伏黒が呼び出すものとは比べ物にならないサイズかつ、能力も大幅に強化されていた。
式神は完全に破壊されると二度と顕現させることはできない。破壊された式神の遺した術式と力は他の式神に引き継がれる。ただ、引き継ぎには決まりがあり、どの式神にも能力が引き継がれるわけではない。
ただ、あえて形を安定させないことで完全に破壊されるのを防ぐといった使い方も可能。効果範囲が広がるというメリットもあるが、式神が自立して行動できず、攻撃力も著しく下がるというのがデメリット。
式神を使うようになるには調伏する必要がある。まず二匹の玉犬だけが与えられ、術師と玉犬で調伏を済ませることで使える式神を増やすことができ、最終的に全十種の式神を手にすることができる。調伏は複数人でも可能。ただ、複数人の調伏は無効になるので、式神を使えるようにはならない。ただ、調伏しないと式神を使うことはできないが、調伏するためならいつでも呼び出せることができるので、相手を調伏に巻き込みながら未調伏との式神の戦わせるといった使い方が可能。伏黒はこのやり方で、未調伏の式神魔虚羅の調伏に重面を巻き込んでいた。調伏中に死亡しても仮死状態で、調伏終了後に死が確定する。そのため、治療を行った上調伏に巻き込まれてない乱入者が式神を倒し、調伏の儀を無かったことにすれば例え調伏中に死んでも実際に死亡することはない。
影に物を格納することも可能で、自在に中のものを取り出すことが可能。伏黒は影に呪具を格納していた。ただ、影に格納した物の重さを自身で引き受けなければならないので、あまり多くの物を格納するのは得策ではない。
自身が影の中に潜むことも可能である。影の中は酸素も浮力も抗力もなくただ沈むだけとなっている。術者は自在に出てこれるようだが、術者以外が影に沈んだ場合、基本的に自力で脱することはできない。
魔虚羅が破壊されると術式としての機能を失う模様。
式神一覧
玉犬
「十種影法術」で呼び出す式神。白と黒の二頭存在する。嗅覚に優れ、探索・索敵に向いている。白が破壊され黒に能力が引き継がれ、「渾」となった。
鵺
「十種影法術」で呼び出せる式神。飛行能力を有し、帯電してるため触れることで相手を麻痺させることができる。
大蛇
「十種影法術」で呼び出せる巨大な蛇の式神。宿儺に破壊された。
満象
象の式神。大量の水を繰り出すことができる。巨体による質量攻撃も可能。
脱兎
小型の兎の式神。大量に呼び出すことができ、陽動・目くらましに使用される。破壊されても問題ない。
円鹿
巨大な鹿の式神。反転術式のアウトプットが可能で、他者の治癒も可能。
貫牛
牛の式神。直線でしか動けない代わりに距離を取るほど突進の威力が増す。
虎葬
十種影法術で呼び出せる式神。すでに破壊されており、名前だけの登場。
魔虚羅
八握剣異戒神将。「布瑠部由良由良」の言で呼び出すことができる。「あらゆる事象への適応」が可能。
不知井底
蝦蟇に鵺の羽を生やした式神。拡張術式で召喚できる。伏黒が「十種影法術」をベースに勝手に作ったのでいくら破壊されても問題ない。その代わり弱い。鵺か蝦蟇が破壊されると出すことができなくなる。
顎吐
嵌合獣。鵺と渾の混合体。
使用者
伏黒恵
元は禪院家だった甚爾の血を引き、禪院家相伝の「十種影法術」を受け継いでいる。
両面宿儺
伏黒に受肉したことで現在は宿儺が使用している。
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コメント
コメント一覧 (2件)
蝦蟇いない
アギトのところ、たぶん「渾」は玉犬じゃないぞ。風貌からも円鹿と大蛇、三体以上混ざってる。