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【呪術廻戦】人外魔境新宿決戦

この記事には最新話までのネタバレが含まれています。

目次

概要

新宿を舞台に、現代最強の術師五条悟と史上最強の術師両面宿儺が繰り広げる戦い。二人の戦いから幕を開け、宿儺に高専総出で戦いを挑んでいく戦いのことを指す。

開催は2018年12月24日。時間と場所は決まっていなかったが、お互いが放つ呪力があまりに大きく、余裕で居場所を察知できるため決める必要もなかった。

現状

五条がタイマンで宿儺との決着に臨むも敗北。その後、鹿紫雲が参戦するも、元の姿と成った宿儺の前に敗北。虎杖・日車・日下部・脹相・猪野が参戦し、日車が殺され、羂索への奇襲を終えた乙骨が参戦し、現在乙骨の領域内で虎杖・乙骨VS宿儺が描かれている。

一方、別の場所で秤と裏梅の戦いが行われている。

羂索は岩手県御所湖結界で残る泳者狩りを行っていたが、突如現れた髙羽と交戦となり、髙羽の術式の影響で気配を察知できなかった乙骨の奇襲を受け死亡した。が、宿儺に天元と人類の超重複同化の発動権を譲渡したので、現在は宿儺が超重複同化を発動することができるようになっている。

展開

五条VS宿儺

五条悟の200%虚式「茈」で開幕。渋谷にいる五条悟が奥義、虚式「茈」を新宿の宿儺に繰り出していく。五条悟の虚式「茈」は発動までの手順を省略しているものだったが、今回は呪詞・掌印を省略せずに発動。庵歌姫術式単独禁区で呪力総量・出力を上げ、200%出力の「茈」を放った。これはSHIBUYA SKYから新宿センタービルまで到達していたが、その距離は4kmに及ぶ。いかに200%虚式「茈」の攻撃規模がとんでもないかがわかる。

宿儺はこれを両腕で受け止めていく。両腕が吹き飛ばされていくが、反転術式で腕を修復。五条が新宿に移動し、最強術師対決が幕を開ける。

両者は同時に領域展開を発動。宿儺の領域は外郭を閉じないタイプなので、外郭の押し合いはなく、五条の領域内で術式の必中効果を巡った押し合いが発生。この押し合いは互角だったが、宿儺の領域は「外郭を閉じずに逃げ道を与える」という縛りで術式効果範囲が最大半径約200mに及ぶため、攻撃が五条の領域外にまで及ぶ。そのため「領域は外からの攻撃に脆い」という特性を突き、五条の領域を外側から破壊。宿儺の伏魔御厨子がその場を制し、宿儺の術式が五条に必中となる。

必中となった宿儺の斬撃が五条を襲うと、五条は反転術式で肉体を修復しながら応戦。斬撃と同時に宿儺も攻撃を仕掛け、五条が追い詰められていくが、五条は簡易領域を展開。宿儺の術式の必中効果を打ち消しながら反転術式で肉体を修復するが、宿儺の領域の押し合いの強さの前に、速攻で簡易領域は破壊されていく。再び簡易領域を展開するが、今度は五条は反転術式による肉体の治癒を行わなかった。代わりに行ったのは反転術式による術式の回復。五条は領域展開後に焼き切れた術式を反転術式で回復させてみせた。復活した無下限呪術の「蒼」による高速移動からの「赫」で宿儺を吹っ飛ばしていく。

領域を破壊された五条は再び無量空処を展開。今度は対内条件と対外条件を逆転させ、「外側からの攻撃に強い」領域を展開してみせた。領域内でお互い必中効果を打ち消しながら交戦していくと、宿儺は「五条悟本人と五条に触れている者は無量空処の影響を受けない」という特性を活かし、五条に触れ無量空処を効かないようにする。これで領域展延を使わずに済み、術式を使用できるようになったことで再び五条の領域を外から攻撃。しかも、伏魔御厨子の効果範囲を絞り威力を底上げ。加えて、領域内の必中命令を消す縛りで威力をさらに底上げし、五条の領域をまたしても外側から破壊していく。

またしても領域が破壊され宿儺の術式が必中になったことで、五条は落花の情で斬撃を撃ち落としていく。そして、三度目の領域を展開。今度は宿儺の術式効果範囲を丸ごと結界内に納める超巨大規模の領域を展開してみせた。ただ、結界の範囲を上げることで領域の精度が下がり、内側の押し合いに負けそうになる。そこで、五条は今度は領域を縮小化させていき、極小サイズの領域に変えてみせた。

領域を小さくすることで結界の強度を底上げ。これにより宿儺の外からの攻撃にも耐えられる強度の結界を実現させる。宿儺は領域の効果範囲をより絞って術式の出力を上げ、五条の領域をまたしても外から破壊しにかかる。五条の領域が破壊されるが、宿儺の御厨子も崩壊。領域内の戦いで、五条が宿儺が領域を保てないほどのダメージを与えたことで、宿儺の領域も同時に崩壊していたのだ。

領域無しでの戦いとなり、五条はあることを危惧していた。十種影法術、特に魔虚羅を使用してこない違和感だ。五条は「魔虚羅を一撃で破壊される可能性」による温存を考えていたが、魔虚羅の法陣は密かに適応を終えていた。

二人は再び同時に領域を展開。五条と宿儺は領域内での対決に突入する。宿儺が五条の領域を外から破壊するまでにかかる時間は3分だが、領域は同時に崩壊。領域内での戦いは五条優位で、3分ジャストで宿儺に領域を維持できないほどのダメージを与えていたのであった。

またしても領域を同時に展開。しかし、宿儺は反転術式で肉体を治癒→術式を治癒という工程を経た分一瞬だけ展開するのが遅れ、0.01秒にも満たない刹那の時間だけ無量空処を喰らってしまう。その一瞬の影響で今度は2分40秒で領域を維持できないほどのダメージを負い、先に伏魔御厨子が崩壊していく。そして、宿儺に無量空処が直撃していった。

完全に行動不能となり宿儺に致命傷を与えようとする五条だったが、そこに魔虚羅が出現。五条が一撃で破壊しようとするが、すでに無量空処に適応していた魔虚羅が無量空処を破壊していく。無量空処が破壊されたことで宿儺が行動可能となった。

宿儺は伏黒の魂に法陣を付与し、適応を肩代わりさせていた。五条と宿儺の領域の必中命令は相殺されていたが、伏黒の魂への必中命令は相殺されていなかった。領域内で領域展延を使っていない間に伏黒の魂に法陣を付与し、伏黒の魂に無量空処への適応を肩代わりさせていたのである。

五条は6度目の領域を展開しようとするが失敗。大量の鼻血を流していく。五条は反転術式で焼き切れた術式を治癒していたが、これは術式の刻まれている脳を呪力で一度破壊し、そこを反転術式で修復するという芸当だった。当然リスクは大きく、五条でも後遺症が残る行為で、その無茶がたたり領域を展開できない状態に陥ってしまっていた。

五条が領域を使用できなくなったことで、宿儺は今度は閉じた領域を展開しながら自身に法陣を付与し、無限に適応させようと目論んでいく。が、宿儺も領域展開に失敗。宿儺が喰らった無量空処は10秒にも満たなかったが、その時間でも領域が展開できないほど甚大なダメージを負っていた。お互い領域を使えない状態での戦いに突入していく。

五条悟の打撃は拳に蒼で吸い込む反応を重ねているため、相手が拳に引き寄せられカウンターの要領でヒットする。そのため、ただ呪力で強化した以上の威力が発揮され、乙骨でも吐くレベル、七海十劃呪法のクリティカルヒット並みの威力となっていることが明かされた。

五条の無下限呪術に対しての適応は「複数回の法陣の回転が必要になる」ということが明かされる。その数はトータル4回。現在。宿儺の法陣は1回回っているので、魔虚羅が五条の不可侵に適応するまでにあと回法陣が回転する必要がある。逆に言うと、五条はあと3回法陣を回転させられると、不可侵に適応した魔虚羅を呼び出されてしまうということになる。無下限への適応に必要になるのは時間、つまり一度喰らった攻撃を時間をかけて読み解いて適応するのか、経験値、つまり何度も同じ攻撃を喰らうことで適応するのかのどちらが正しいのかは不明な模様。

五条はあえて蒼を使い続けることで、「蒼しか使ってこない」ということを宿儺に刷り込んでいた。そこで意識にない術式反転「赫」を叩き込んでいくが、宿儺はそれを読んでおり、領域展延で赫の威力を中和し耐えていく。が、宿儺の背後から赫が直撃していく。都庁の地形を利用し、赫を一周させて宿儺の背後から直撃させていたのだ。

そして、赫で吹っ飛んだところに黒閃を叩き込んでいく。黒閃の一撃で宿儺の意識が飛んでいくが、その瞬間に4回目の法陣の回転が完了し、無下限呪術への適応を完了させていく。影から魔虚羅が現れ、五条に斬撃を浴びせていった。

五条の傷の治りは遅くなっており、反転術式の出力は確実に落ちてきていた。五条本人ですら「敗北」が脳裏を駆け巡る。五条は「敗色」と同時に「充足」も感じていた。絶対的強者だったゆえの孤独がこの戦いで満たされつつあったのであった。

五条は呪詞を省略しない術式反転「赫」で魔虚羅を屠ろうとするが、宿儺が脱兎で撹乱し破壊を邪魔する。不可侵に適応した魔虚羅を攻めに、宿儺は魔虚羅を破壊されないよう守りつつ、魔虚羅が攻めやすいサポートに回る。この瞬間に法陣が一度回る。今度は赫に適応し始めた模様。

魔虚羅が五条に攻撃し不可侵を消したタイミングで、宿儺は穿血のような攻撃を繰り出した。

これは満象の噴水攻撃を利用したものだった。宿儺は式神の能力を式神を顕現させずに引き出すことが可能な模様。宿儺は魔虚羅の不可侵への適応が終わり、術式のリソースに余裕ができたことで他式神を併用できるようになっていた。そのため、「赫への適応」は先ほどの順転への適応よりも時間を要する模様。

2対1の状況を作り出した宿儺だったが、宿儺はさらに鵺と渾の混合体である嵌合獣 顎吐を召喚。これで3対1の状況を作り出した。

五条は赫で魔虚羅を攻撃。ただ、魔虚羅の適応は0→100ではなくグラデーションのようで、適応が完全に完了していなくとも耐性を得る模様。すでに赫で一撃で屠るには至らない状態となっていた。五条は魔虚羅を一撃で屠るため、「無制限の「虚式」」を狙っていく。

乙骨は「宿儺は今領域を封じられてるし、式神2体なら僕とリカちゃんで引き受けられる」と参戦しようとするが、日下部冥冥に止められる。「宿儺と五条君じゃ勝利条件が違う」「五条は宿儺にさえ勝てばいい」「だが宿儺は違う」「五条君に勝っても、その後間を空けずに私達と戦わなきゃならない」「全てを出し切るわけにはいかない宿儺に足手纏いなしの全力の五条を当てる、今この状況が1番勝率が高いんだよ」という理由から、乙骨の参戦を止めていった。また、は「絶対に温存してる切り札がある」と宿儺の切り札に言及していく。

顎吐は大蛇虎葬・円鹿を継承した鵺であることが判明。そのため、反転術式で受けたダメージを治癒していく。

今の宿儺には虚式「茈」が致命傷になり得ることが明かされる。宿儺は魔虚羅のさらなる能力に期待していた。魔虚羅の法陣が回転すると、魔虚羅は宿儺の飛ぶ斬撃を繰り出し、五条の右手を斬り飛ばしていく。

五条は追い込まれるが、「さっきからオマエだけ釣り合ってねーんだよ」と出力最大の蒼を直撃させ、顎吐を一撃で撃破。そして、これより41秒後に、再び五条悟の虚式「茈」が新宿に戦跡を刻むことがアナウンスされる。

二度の黒閃を経て五条悟のボルテージが上がり、宿儺に千年ぶりの緊張が走る。五条は呪詞を唱え、術式反転「赫」を発動。宿儺は魔虚羅で受けダメ押しの適応を果たさせようとするが、五条の狙いは別にあった。五条は顎吐を圧殺してなお存在し続ける蒼に向かって赫を放ち、遠隔で虚式「茈」を発動させようとしていたのである。

蒼への適応を終えている魔虚羅が蒼を破壊しに向かうが、蒼の引力を利用した高速移動で五条が割って入りそれを阻止。宿儺は魔虚羅の影から現れ、蒼衝突前に穿血で赫を刺激し炸裂させようと目論む。が、五条は凝縮された時間の中で蒼の呪詞を唱え、後追い詠唱により出力を取り戻させ、蒼が宿儺の穿血を飲み込む。五条が茈の呪詞を唱え、ついに遠隔で無制限の虚式「茈」が発動する。

無制限の虚式「茈」は、指向を絞らずに自身をも巻き込む自爆技だった。五条も茈に巻き込まれたが、自身の呪力だったため宿儺ほどのダメージは負わず、宿儺は魔虚羅を失った上致命傷を負う。五条は黒閃で反転術式の出力をも取り戻しており、日下部は五条の勝ちを確信する。

しかし、宿儺は「空間の分断」という技を身につけていた。魔虚羅の適応の真相は、一度攻撃を受けると緩やかに解析が始まり、時間経過によって完成する。その間、さらに攻撃を受ければその時間が加速し、一度適応した呪術も決して解析を完結することなく、さらなる適応を続けていく。宿儺が魔虚羅に求めていたのは、五条の不可侵を破るための「手本」だった。最初の適応は、「自らの呪力を不可侵を中和するように変質させる」というものだった。しかし、それは宿儺には真似できない。二度目の適応は、「術式対処の拡張」であった。術式対象を五条悟ではなく、空間・存在・世界そのものまで拡張し、不可侵を無視して切断していたのであった。宿儺も御厨子の対象を空間・世界そのものまで拡張し、不可侵を無視して五条を切断し、真っ二つにしていった。五条悟の敗北、これにて五条と宿儺の戦いの幕は下ろされた。

鹿紫雲VS宿儺

五条が敗北したことで鹿紫雲が戦地に駆けつける。裏梅が上空から氷塊とともに現れると、その中から万が構築術式で宿儺に最期に残した呪具神武解」を手にしていく。効果は「雷を繰り出す」というものだったが、呪力特性上電撃に耐性がある鹿紫雲には効かなかった。

鹿紫雲は術式「幻獣琥珀」を発動し宿儺に向かっていく。幻獣琥珀は、鹿紫雲が呪力、つまり電気から変換できるあらゆる現象を実現するために肉体を作り変えることができる能力だった。鹿紫雲は脳内の電気信号の活性による敏捷性の向上・物質の固有振動数に最適化、同調する音波・照射されたものを蒸発させる電磁波を実現する肉体を得たが、術式終了後、鹿紫雲の肉体は崩壊してしまう。

一方の宿儺は、反転術式以外に一度きりのみ、肉体を修復する術を持ち合わせていた。それは、意図的に中断していた受肉による変身の再開で、宿儺は元来の姿に変身していく。

宿儺は元の姿に戻り腕4本口2つと成ったことで、掌印を結んでいても両手が空手となり、さらに絶えず呪詞の詠唱が可能となる。つまり、ほぼノーリスクで呪詞の詠唱と掌印による出力の上昇が可能となった。この肉体と神武解・飛天の呪具を駆使し、藤原家北家直属の日月星進隊五虚将を殲滅し、天使を含む安倍家の精鋭と菅原家余党で編成された涅漆鎮撫隊を退けていたのであった。

宿儺は呪詞つきで五条を終わらせた世界を絶つ斬撃「解」を繰り出していく。鹿紫雲は元の姿となった宿儺に圧倒され、格子状に飛んできた解を喰らい死亡していった。

虎杖・日車・日下部・脹相・猪野VS宿儺

次に参戦してきたのは虎杖日車。虎杖と日車は事前に作戦を決めていた。虎杖は以前、日車との戦いで誅伏賜死内の二審時に「2018年10月31日、渋谷にて大量殺人を犯した疑いがある」という罪状で没収・死刑の有罪判決が下されている。誅伏賜死の罪状は通常ジャッジマンにランダムで選ばれ、宿儺の余罪は数知れないため、その中から死刑を狙える罪をピンポイントで狙うのは現実的ではない。が、虎杖が下された判決に日車側から宿儺を巻き込んで再審請求することで、宿儺に確実に死刑を狙えるこの大量殺人の罪状で裁判に持ち込むことができるかもしれないと踏んでいた。目論見通り渋谷の大量殺人の真犯人を宿儺として起訴していくと、宿儺は「興味があるのはあの剣(処刑人の剣)だけだ」とさっさと罪を認め、没収・死刑の有罪判決が下されていく。

宿儺の術式が没収され、日車が処刑人の剣を得たタイミングで、猪野脹相・日下部も参戦。が、宿儺の御厨子は没収されていなかった。没収は対象が呪具を携帯している場合、術式ではなく呪具に適応されるため、神武解の能力が没収されただけで、宿儺の御厨子は没収されておらず、日車と日下部に斬撃が命中していく。

日下部は簡易領域によって宿儺の斬撃の威力を軽減していた。また、日下部は「宿儺の世界を断つ斬撃には何かしらの縛りやタメがいる」と考えていく。宿儺の御厨子を没収することはできなかったが、一同は宿儺も確実に殺せる処刑人の剣を有する日車の守りを固めながら戦っていく。が、宿儺の戦闘力は一同をはるかに凌駕し、日車を投げ飛ばし虎杖をもぶっちぎり、日車を一同から引き剥がしていく。

一対一の状況で宿儺が斬撃を繰り出すが、日車は領域展延で術式を中和。日車は領域展延をも会得していたのである。異常な成長速度を見せる日車に宿儺ですら魅せられていた。日車が五条悟と並ぶほどの才能の原石であることが明かされていく。が、宿儺の前にはその才も及ばず、解で腕を斬り飛ばされる。反転術式をも習得し腕を再生させ斬りかかり宿儺の手を貫くが、貫かれる直前に宿儺は自ら手を切断しており死刑執行には至らず。日車は宿儺の斬撃を浴びるも、息絶える間際処刑人の剣を虎杖に託し、虎杖が背後から宿儺に剣を突き刺そうとしていく。が、日車がやられた時点で処刑人の剣は壊れてしまい、処刑には至らず。死後呪いが強まったことにより、没収で術式能力を奪った神武解は破壊していった。

虎杖は反転術式で自身の体を修復。この一ヶ月の間で虎杖は反転術式を習得してきていた。

虎杖を見て宿儺は苛立ちを覚えていた。宿儺は虎杖に受肉したことで、虎杖が何度魂を折られても息を吹き返す百折不撓の理想を有していることを理解しており、本気で「宿儺を殺す」と掲げていることに苛立っていたのであった。宿儺は身の丈が大きすぎるがゆえに、理想とは無縁で理想を嫌悪する人間だったことに気づいていく。それに気づいた宿儺は、成り行きではなく明確に虎杖らの理想を切り刻み始末することに決める。

そこでコガネから〈総則〉15「天元による人類との超重複同化の発動権は伏黒恵が持つこととする」という総則追加のアナウンスが入る。乙骨にやられた羂索は保険として宿儺に超重複同化の権限を事前に移せるようにしており、この総則を追加した上で天元を宿儺に譲渡し、宿儺が超重複同化を発動できるようになった。宿儺は虎杖らを抹殺し、その後死滅回游泳者をすべて抹殺し、出来次第では天元と人類の超重複同化でできる相手と交戦することに決める。

そこに羂索への奇襲から戻ってきた乙骨が現れる。乙骨は「僕がここに残って「処刑人の剣」の策を全力でサポートして完遂させるべきじゃなかったのか?」「羂索の奇襲は真希さんでもよかったんじゃないのか?」とも考えるが、乙骨はどうしても羂索を自分の手で終わらせたかったようで、そのため「この状況は僕が招いた」「全て僕が悪い」と捉え、領域「真贋相愛」を展開し決着をつけようとする。

真贋相愛内では領域に術式を付与させ必中化させながら、領域内では無制限の術式模倣が可能となる。乙骨は領域に天使の「術式を消滅させる術式」を付与し必中化させ、宿儺は彌虚葛籠で必中を無効化していく。その代わり、宿儺は腕と口の半分が封じられた。

乙骨は刀を手に烏鷺の術式技である宇守羅彈を繰り出す。乙骨が領域内で大幅にパワーアップした状態で、虎杖は魂を捉える打撃で宿儺と伏黒の肉体を引き剥がすことを目論んでいた。乙骨は模倣した術式が宿った刀を手に取り模倣術式を駆使しながら、虎杖の魂を捉える打撃で宿儺を追い詰めていく。宿儺は五条との戦いの影響で呪力総量は乙骨と同程度まで下がってきており、世界を断つ解も彌虚葛籠を維持しながら撃つことはできずにいた。加えて、虎杖の魂を捉える打撃により伏黒の肉体との同調を阻害され、虎杖の攻撃を受ける度に呪力出力は低下し、肉体の支配も弱まっていた。解を喰らっても反転術式で立ち上がってくる虎杖と乙骨を見て、向上した防御力・虎杖の反転術式会得・乙骨の領域の必中対象を選択するという高度な結界術の運用の会得と、宿儺は想定以上の成長に驚いていく。ただ、これは五条との戦いで宿儺が消耗していたからであって、それがなければ即全滅だったようだが。

様々な模倣術式を使っていった乙骨だが「宿儺でも初見の術式なら隙はできる」「だからアレならもっと」と刀を手に取ると、宿儺の御廚子の技である捌を繰り出していく。

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この記事を書いた人

「超呪術廻戦」運営者のカズヨシです。呪術廻戦の情報をなるべく詳細に情報開示しています。YouTubeでも解説・考察やってます。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 宿儺と五条の領域は内側でも押し合ってないと思うんですけどどうでしょうか?

    225話の議論を追ってくと
    【前提】
    押し合うには実体(さわれるもの)が2つ必要です。当たり前ですけど、押す側と押される側は共に実体である必要があるってことです。
    つまり
    必中効果→実体なし(さわれない)
    領域の外殻→実体あり(さわれる)
    だから必中効果を直接押し合うことはできないはずです。

    【議論】
    脹相「羂索の閉じない領域に対して九十九が領域を展開していたら?」

    冥冥「領域の押し合いにはならないだろう 領域は最終的に外殻(実体あり)の押し合いになるから でも結局は必中効果(実体なし)を巡って何か(実体あり)を押し合うことになったんじゃないか?」

    日下部「押し合うって何をだよ」

    三輪「必中効果(実体なし)じゃないんですか?」

    日下部「だからその必中効果(実体なし)を押し合うためには結界(実体あり)を押し合うしかないだろ」

    初めの冥冥の主張「外殻が無いんだから外殻の押し合いは起こりえない」に戻って堂々巡り

    西宮「誰にも分からないんじゃない? 五条悟と両面宿儺の領域がぶつかったらどうなるか」

    【結果】
    「五条の領域内では対になる“必中命令が重複し打ち消しあっていた”」

    つまり、必中効果(実体なし)をめぐって何か(実体あり)を押し合うことはなく、お互いの”必中命令”が同じ空間に下された結果、2つの必中命令が”重複”して相殺されたんだと思います

    この「必中命令の相殺」が西宮の問いの答えで、冥冥や日下部の推測は外れてたことを表してるんだと思います

    長々とすいません
    簡単にいうと、五条の領域が押す対象が存在しないから押し合いは起こりえないし、その結果必中命令の相殺という不思議なことが起きたってことです。

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