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【呪術廻戦】231話の解説

この記事には最新話までのネタバレが含まれています。

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五条の打撃

ここにきてさらに五条の強さが底上げされる設定が明らかになった。五条は打撃の瞬間、拳に無下限呪術「蒼」の吸い込む反応を重ねていた。カウンターの要領で相手に拳が入るので、威力が底上げされているとのこと。これは七海十劃呪法のクリティカルヒットと同じくらいの威力で、七海が苦労して出している威力を五条はジャブ感覚で出せてしまっているとのこと。

七海は一級術師というトップクラスの術師なので当たり前のように十劃呪法を使いこなしているが、普通に考えたら動いてる相手の7:3の点を見抜き、そこに正確に攻撃を叩き込むのは至難の業。相当に努力を重ねた上で使いこなせるようになっていることがうかがえる。それを労せず出されてしまっては「やってらんねー」となるのも当然である。

ただ、五条が「何の苦労もなくこの力を使っている」とも言えない。確かに、この打撃の威力を出すために七海のような努力は積んでないだろうが、「この運用法を編み出した」のは五条の努力と言える。「努力」というより、五条の「発想力」の賜物と言っていい。無下限呪術は相伝の術式ゆえ取説が存在するので、もしかしたらこの運用法もすでに考え出されたものかもしれないが、私は五条オリジナルの使い方だと思っている。

五条の強みは「発想力」にある。反転術式で焼き切れた術式を治癒だったり、領域のサイズを変更するといった既存の枠に捉われない運用法を実践している。これは五条の才能あっての運用法だが、いくら才能があってもその発想がなければ成立し得ない。つまり、五条の発想力あっての技術であり、この発想力こそ五条の強みと言える。

なので、この「蒼」を利用した打撃の強化も五条オリジナルであり、五条の発想力あって成し得た技だと思う。五条を「才能野郎」と片付けてしまうのは簡単だが、この柔軟な発想があるからこそ「現代最強」まで上り詰められたのだろう。同じ六眼と無下限呪術の抱き合わせがあくまで伏黒の予想だが、かつて魔虚羅に敗れたと予想されている。ただ、五条悟が魔虚羅にやられる気は微塵もしない。同じ能力をもっていたとしても、当人の資質次第で強さはまったく違ってくるのであろう。おそらく慶長時代の無下限呪術使いは無下限呪術の強さにあぐらをかき、研鑽を行っていたために魔虚羅に敗れたのではなかろうか。対して、五条は学生時代の様子からわかるように、強さへの探究心だったり、新しい技術の習得に飢えている。

この姿勢こそが五条悟を最強たらしめたのだと思う。

そして、このパンチを乙骨だけが喰らっていたというのも面白かった。乙骨と秤は五条が「自分に並ぶ術師になる」と期待してる人材。「本当に強い」と認めてるからこそ、この二人にはガチなパンチを叩き込んだのだろう。そして、「すべてのダメージが最小限になり得る」とまで評価されていた乙骨が吐いたほどの威力ということで、五条の最強設定にまた拍車が掛かっていった。

五条の戦闘描写の良さ

五条は戦闘描写も良い。このシーンなんて最高だった。

無下限呪術で建造物を利用しながら戦う五条の戦闘描写は、この作品内では群を抜いてかっこいい。漫画は画が中心にあるので、「画がかっこいい」というのは本当に良い。

この作品はインフレを抑えてきてるからこそ、今の五条の戦闘描写がより映えている。強いキャラはどんどん出てきているが、能力自体はインフレを抑えて描かれていると思う。こんなド派手な演出ができるのは五条悟だけであり、ここまでインフレを抑えてきているから新鮮で画として面白くなっている。

五条悟が分身していたが、これはモロハンターハンターキルアの肢曲だった。

芥見先生は本当にはハンターハンターが好きだな。

これは蒼の高速移動による残像にも思えるが、五条悟ゆえ当人が身につけている技にも思える。日下部が「五条が何をやってんのかこれ以上のことは知らん」と言っていたように、この原理に関してはブラックボックスのままなのだろう。相変わらず五条だけは別漫画の動きをしてる回だった。

無下限呪術への適応

無下限呪術に対しての適応についての情報も明かされた。魔虚羅の「あらゆる事象への適応」をもってしても、五条の無下限呪術へは一発で適応することはできない模様。無下限呪術への適応はトータル4回の法陣の回転が必要であり、今回で一度適応したので、あと3回分の適応が必要になる。獄門疆が五条の処理に時間がかかっていたが、それと同じで無限への適応は一発でできないようだ。やはり五条や無下限呪術は規格外すぎる。

そして、気になるのが宿儺のこの発言だ。

五条は適応されるのを避けて術式反転のほうは使用してないようだが、宿儺のこの言い方的に、五条の無下限呪術は技ごとに適応するように見える。つまり、「蒼」「赫」「茈」のように各技ごとに適応するように思える。

ただ、これはミスリードの可能性もある。魔虚羅の適応は、宿儺の御厨子に対しては技ごとではなく、「斬撃」自体に適応していたからだ。渋谷事変での戦いで「初見の技にて適応前に屠る」「「捌」はその条件を満たしているが、適応が「解」ではなく、斬撃そのものに行なわれた場合その限りではない」という説明があったが、実際には魔虚羅を屠ることはできなかったので、魔虚羅は技ごとではなく「斬撃」そのものに適応していたことがわかる。

そう考えると、五条の無下限呪術も技ごとではなく、その技を構成する「無限」自体に適応してくる可能性はある。宿儺のあのセリフはあくまで五条の行動に対して言及しているだけで、宿儺が断定しているわけではない。「蒼」も「赫」も無限を利用して別の反応を生み出している技なので、「無限そのものに適応されてしまう」という可能性も全然あるだろう。

そして、宿儺はその誤認を利用してくるかもしれない。五条は魔虚羅の適応自体は知っているが、実際に戦ったわけではないので、どのように適応が行われるかは知らないはず。対して、宿儺は実際に魔虚羅と戦ったことで、「適応が技ごとに行われるわけではない」ということを知ってしまった。この情報の差を利用して、五条の虚を突くみたいな展開も、狡猾な宿儺ならやってきそうである。

五条悟の振る舞い

個人的に、この戦いの五条悟の振る舞いがかなり好きである。前回の「生徒が見てるんでね、まだまだカッコつけさせてもらうよ」もそうだが、今回のこの「イッ」も頼もしすぎる。

五条からは宿儺を相手にしても余裕を感じられるが、実際今の五条は領域を展開できないほど疲弊しているわけで、本当はここまでの余裕はないと思われる。ただ、「自分が余裕がない素振りを見せたらどう思われるか」というのを理解してるからこその振る舞いに思える。五条が余裕のない素振りをしてしまうと、間違いなく見てる学生らは不安になってしまう。例え、どんなにきつい状態に立たされても、五条はこのスタンスを崩さないのだろう。本当に五条悟はかっこいい。

そして、この言い方もいい。

「3カウントなんて待たずにぶっ殺してやるよ」という奔放すぎる言い方。五条は皆の期待を背負ってるはずだが、まるで純粋に戦いを楽しんでるように思える。この楽しそうな姿が見てて気持ちがいい。

動画版

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この記事を書いた人

「超呪術廻戦」運営者のカズヨシです。呪術廻戦の情報をなるべく詳細に情報開示しています。YouTubeでも解説・考察やってます。

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