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【呪術廻戦】223話の解説

この記事には最新話までのネタバレが含まれています。

目次

人外魔境新宿決戦

五条悟宿儺の対決、その名称が明かされた。「人外魔境新宿決戦」。

「人外魔境」は「人が踏み入れられない魔物の領域」の意。これから新宿がそうなっていくことを意味しているのだろうか。

無量空処の後遺症

五条悟は渋谷へ。道中、無量空処の後遺症のいかんを確認していた。伊地知によると、後遺症は無くすでに全員社会復帰を果たしてるとのこと。

これは渋谷事変で五条悟が放った0.2秒の領域展開による後遺症のことだ。五条は副都心線ホームで0.2秒の領域展開を繰り出したが、「非術師が廃人にならず、後遺症も残らないであろう無量空処の滞在時間」を0.2秒に設定していた。渋谷事変で「しかし、B5Fの生き残りは2月後に残らず社会復帰を果たす」と描かれており、それがここで回収された形となる。

対する宿儺が構えるのは新宿。渋谷から新宿は5km程度の距離があるが、それでもこれだけの存在感を放つのはさすが五条悟である。

楽巌寺の変化

楽巌寺は五条に夜蛾を殺したことを打ち明けていた。五条は「つーか、アンタが上の命令で学長を殺すことになったのは僕が封印されたことが発端だろうしな、ごちゃごちゃ責める気にもなんないよ」と、気にしていなかった。

この五条悟の対応もそうだが、やはり呪術師は現実的で大人である。基本的に感情的になることはなく、しっかりと現実を見ている。他漫画の味方組織と違って、呪術師はほとんど夢を持っていないことからもその傾向が見て取れる。こういう姿から、呪術師はヒーローというより「仕事」と解釈したほうがいいと思っている。だからこそ、この漫画のキャラは一人一人が背伸びした夢を持つことなく、地に足のついた行動をしている。これは王道を行く少年漫画ではあまり見られない傾向で、この漫画の特徴だと思う。僕もそうだが、単純な面白さだけでなく、こういうドライで現実的な作風に惹かれてる読者も多そうである。

楽巌寺がパンダの製造方法を誰にも言ってないことを察すると、五条悟は「変わったね、お爺ちゃん」と告げていた。今までの楽巌寺であれば、上に報告しないのはあり得なかったと。

この楽巌寺の変化は、やはり夜蛾の死に際の行動が大きかったのだろう。夜蛾は最期、パンダの製造方法を伝え「呪いですよ楽巌寺学長、私からアナタへの呪いです」という言葉を残していた。今回の楽巌寺が夜蛾に影響されたこともそうだが、この漫画の死に際の言葉は「人に強い影響を与えるもの」という風に描かれている。

例えば、七海。七海は死に際、「駄目だ灰原、それは違う、言ってはいけない」「それは彼にとって呪いになる」と考え、「虎杖君、後は頼みます」という言葉を残した。もし思い留めた言葉を言ってしまったら、虎杖に悪い影響を及ぼすことを考慮し、「後は頼みます」という言葉にしたのだろう。

これも死に際の言葉が影響を与えかねない事例であり、倭助が虎杖に残した言葉もそうだろう。倭助は死に際、「オマエは大勢に囲まれて死ね」という言葉を虎杖に残したが、これは虎杖の行動指針となる言葉となっていた。

今回の楽巌寺もそうだが、この漫画は「死に際の言葉の影響力は非常に強い」と設定されている。これは「作者の芥見先生が死に際の言葉に強い影響を受けたのでは?」と想像してしまう。

呪術総監部が壊滅

呪術界のトップである呪術総監部の人間たちが皆殺しにされており、呪術総監部が壊滅していた。これはおそらく五条悟によるものと思われる。五条悟の夢は「呪術界のリセット」だった。220話で「宿儺と戦う前にやることをやっておきたい」と考えていたが、おそらくそれがこの呪術総監部の壊滅だったのであろう。

楽巌寺に「アンタが総監部のトップに立てば少しはマシになるでしょ」と言っていたし、五条悟は今が呪術界をリセットさせるチャンスと考えているのだと思う。

この戦いの後、楽巌寺が総監部のトップに立つと思われるが、加えて憲紀も総監部に入ると予想している。憲紀は渋谷事変後の立ち回りを羂索に評価されていたが、これはまさに総監部といった上層部の人間に必要な資質である。

御三家の人間ということで、総監部に入る資格もあるし、今後は楽巌寺と憲紀が呪術界を牽引していくのではなかろうか。

呪術総監部についてはこちら。

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伊地知の仕事

前回の222話で描かれた五条悟が託した「伊地知の仕事」も今回で明らかになった。222話はこちら。

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伊地知が任された仕事は「開幕時に結界を張る」というものだった。五条悟が任せた理由は「オマエが1番信用できる」から。最強から「信用できる」と任され、「応えないわけにはいかない」「応えられなければここで死ね!」と奮起する伊地知。

五条が「1番信用できる」と伊地知への想いをちゃんと口にしてたのが熱かったし、それに全力で応えようとする伊地知の姿も最高すぎる。画とセリフから、「本当に五条の想いに応えたいんだろうな」ってのが感じれてすごく良いシーンでした。「呪術廻戦名言集」を組むとしたら、絶対にこのシーンは入れたい。

単独禁区

そして、今回ついに歌姫術式が判明。ファンブックに情報が少し記載されていただけだったが、作中ではいまだ未登場だった歌姫の術式がついに明らかになった。

術式名は単独禁区(ソロソロキンク)。

  • 術式範囲内の術者本人を含む、任意の術師呪力総量・出力を一時的に増幅させる
  • 呪詞・掌印・舞・楽といった術式発動の手順を一切省略せず、術式を儀式として昇華させることで120%の効力を発揮

舞踊を用いた儀式を行うことで、呪力総量・出力を上昇させるバフ能力というのが真相だった。

200%の虚式「茈」

歌姫の単独禁区で呪力を底上げした上、五条悟は呪詞・掌印を一切省略しない虚式「茈」を繰り出そうとする。呪詞は「九綱」「偏光」「烏と声明」「表裏の間」。これにより繰り出した虚式「茈」は出力200%。宿儺のこの表情がこの技のやばさを物語っている。伊地知の結界によって、宿儺は五条の膨大な呪力出力に気づくことができず、これが直撃することとなった。

そして、この技の規格外な点はその射程範囲。渋谷から新宿にいる宿儺に攻撃が達してるわけだが、渋谷から新宿はおよそ5kmの距離がある。「5kmにも及ぶ攻撃」と考えると、この技がいかに規格外かというのがよくわかる。

しかし、さらに驚くべきは宿儺がこれを完全に受け切ってしまったという点だ。両手を広げていたので、単純に呪力で防いだのだろう。お前の呪力総力と出力はどうなっているんだw両手を吹き飛ばしてはいたが、反転術式があるので実質ノーダメージといったところ。

この二人の戦いがこんなもので終わるはずがないので当然の結果ではあるが、五条悟の奥義である虚式「茈」。その200%の出力をたやすく防いでしまうのは驚きである。やはり宿儺のほうが底が知れないところはあるが、二人の戦いはどんな結末を迎えるのか、非常に楽しみなところである。

最後は五条悟の「勘違いしてるみたいだから言っとくけど、そっちが挑戦者(チャレンジャー)だから」という大煽り。同じ天上天下唯我独尊だが、より性格が悪いのは五条悟だと思う。

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▼他話の解説はこちら▼

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この記事を書いた人

「超呪術廻戦」運営者のカズヨシです。呪術廻戦の情報をなるべく詳細に情報開示しています。YouTubeでも解説・考察やってます。

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