大観戦
チーム高専はモニターで五条悟VS宿儺を皆で観戦。前回の五条悟VS宿儺は呪術廻戦にしては珍しく、対戦者のやり取りが一切なく描かれた。戦闘中の心理描写、戦闘で用いられる設定が多く、バトル中の情報量も多いこの漫画においては非常に稀。というか、あれだけ画だけで表現された戦いは初めてだったかもしれない。
その補足をこの観戦でのやり取りでやってくれている。また、その中で過去登場した設定の深掘りなどもあった。特に注目したい内容をまとめていく。
領域展開の新情報
この漫画のバトルシーンにおける肝の一つとなっている領域展開。領域展開に関しては、すでに多くの情報が作中で描かれているが、今回新たな情報が加えられた。それは「外殻を閉じない領域の場合、領域の押し合いは発生しない」というもの。通常、領域はお互いが展開した場合、結界の外殻で押し合いが発生するが、結界を閉じない場合、押し合いする外殻が存在しないため、領域の押し合いは発生しない。その代わり、「相手の領域内で付与した術式の必中効果を巡っての押し合い」が発生するというのが今回明かされた情報だ。なので、結局は領域内で必中効果を巡った押し合いは発生するということになる。
領域展開についてより詳しく知りたい方はこちら。
五条悟のロス呪力が限りなく0
140話で「先生には「六眼」があるから術式を発動した時のロス呪力が限りなく0なんだ」「僕に呪力切れはあっても先生にはないしね」と乙骨が説明していたが、ここのより正確な解釈が今回行われた。
そりゃ呪力効率がベラボウにいいから、消費量が恒常的な自己補完の範疇で収まるってことだろ?でも、それって常識的な運用が前提だろ?連続で領域を展開し直すことがあれば話変わってくると思うぜ。
呪術廻戦225話
猪野からこのような説明があり、少々解釈が難しかった五条の「ロス呪力が限りなく0」の件が正しく解釈できるようになった。要は、「六眼によって消費呪力が限りなく抑えられ、自然回復量が消費量を上回っているため、五条悟は呪力切れを起こさない」。これが正しい解釈だったことがわかった。
宿儺の呪力効率・総量
宿儺の能力に関しても新たな情報が判明した。まず呪力効率だが、術式発動までのキレ、領域展延と生得術式の切り替えのキレが凄まじく、五条悟に六眼がなければ呪力効率は宿儺のほうが上とのこと。
呪力総量は乙骨より多く、乙骨の直感で倍以上。乙骨が五条悟以上の総量なので、宿儺は五条悟の倍以上の総量を誇ることになる。どんな化け物だ。
あとは、領域展延の話をしてる際、日車が「感覚としては理解できる」と考えていたのが印象的だった。やはりお前は天才か。
あと、外殻を閉じない領域の話をしていた際の乙骨の反応。日下部・鹿紫雲・秤が「ありえない」と言う中、乙骨は「ありえない・・・かな」。もしやお前、そういうことなのか!?それか、乙骨も結界を閉じない領域を会得する可能性を感じさせる反応である。
無量空処VS伏魔御厨子
そして、実際に五条悟と宿儺が同時に領域を展開。五条の領域内で両者の必中命令が重複し打ち消しあうも、その力は互角だった。あくまで「結界内」では。
宿儺の領域は「結界を閉じずに逃げ道を与える」という縛りで必中効果範囲が最大半径約200mに及ぶ。その範囲は五条の領域の外郭より外側に達するのだ。つまり、五条の領域を外から攻撃ができる。そして、領域にはこんな設定があった。「領域の結界は外側からの攻撃に脆い」。これは30話で、虎杖が七海を助けるため、真人の領域を外から突き破った際に描かれていた。
五条と宿儺の領域がぶつかり合う展開は想像できたが、この設定を利用して攻略する展開は誰も予想できなかったのではないだろうか。というより、今回の宿儺の領域攻略法はすべてすでに作中で描かれた情報を組み合わせてのものだった。
「領域外からの攻撃」は、魔虚羅戦で攻撃範囲が最大半径200mに及ぶことが描かれていた。「閉じない領域との押し合い」の件も206話の中で描かれている。九十九と羂索がお互いに領域を展開したとすると、「領域の外殻が九十九の領域になってしまう」と天元が説明していた。当時はよくわからず見たまま理解するしかなかったが、この時から外殻が存在しない領域と押し合うとこうなることが説明されていたわけである。そして、「領域が外からの攻撃に弱い」という設定は、30話の虎杖が真人の領域に乱入する時に。このように、後出けの情報で片付けずに、すべて作中で明かされた我々が知ってる情報だけで五条悟の領域攻略を描いたというのは流石である。
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