概要
平安時代、「シン・陰流」創始者の蘆屋貞綱によって考案された凶悪巧者な呪詛師や呪霊から門弟を守るために編み出された技。術式の付与された結界を中和することで、付与された術式の必中効果が無効化される。成立させるのはなかなかに難しく、初心者だと何かしらの縛りを設けないと発動できない。また、練度によって効果範囲も変わってくる。
対領域以外にも、領域展延ほどではないが、相手の術式の威力を軽減することができる。また、簡易領域内では術者の呪力出力が上昇する。
その名の通り「簡易的な領域」で、領域展開のように相手への攻撃性はないが、相手の領域から身を守るための技ゆえ「弱者の領域」と呼ばれている。ただ、相手の力量がありすぎる場合は一瞬で剥がされてしまうので、領域対策とならない場合もある。九十九が羂索の領域対策として使った時は一瞬で剥がされ、術式による攻撃を食らってしまっていた。「彌虚葛籠」を原型としている。
領域の必中を無効化する基本の効果に加え、プログラムを組み込むことで結界に何かしらの能力を付与することもできる。例えば、三輪の「簡易領域」は「領域内(半径2.21m)に侵入したものを全自動反射で迎撃する効果が付与されている」だったり、口裂け女のものは「質問に答えるまで互いに不可侵を強制する」、三代のは「同意した相手を純粋な相撲勝負に引き込む」など。
技術を故意に門外へ伝えることは縛りで禁じられているが、見て盗むことは可能。
また、領域には「あらゆる術式を中和する」という特性があり、この「簡易領域」も例外ではない。そのため、相手の内側に「簡易領域」を展開することで術式関係なしにダメージを与えるといった使い方も可能。与は「簡易領域」を封じ込めたシリンダーを真人に打ち込み、体内に領域を展開することで真人の術式を無視してダメージを与えていた。
ファンブックで明かされた呪術チャートによると、領域展開の手前の技術にあたる模様。領域展開よりは会得難易度は低いが、会得が難しい「結界術」に分類されるので作中で会得しているキャラは多くはない。
使用者
三輪霞
領域内(半径2.21m)に侵入したものを全自動反射で迎撃する効果が付与されている。両足が展開時の地点から離れると解除される。
口裂け女
質問に答えるまでお互いに不可侵を強制する効果を有する。
与幸吉
三輪の「簡易領域」を見よう見まねで会得。ただ、完璧に会得できてはおらず、シリンダーに封じ込め発動する形でしか使えない。
憂憂
疱瘡婆の領域展開に対して使用した。
日下部篤也
「領域内に侵入したものを全自動反射で迎撃する」というプログラムを組み込んでいる。縛りなしで発動可能。
東堂葵
発動はしていないが、会得していることが明かされている。九十九から教わった模様。
三代六十四
三代が相撲を取るためだけに機能する結界。両者が了承しない限り領域は完成せず、了承した場合純粋な相撲勝負に引き込むことができる。
九十九由基
羂索戦で使用するが、羂索の領域の制圧力の前に一瞬で剥がされてしまった。
五条悟
宿儺戦で使用。初めから会得できたようで、ゆえに教えることができないらしい。
虎杖悠仁
入れ替え修業で日下部と入れ替わったことで会得した。
猪野琢真
入れ替え修業によって会得した。
脹相
入れ替え修業によって会得した。
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