概要
五条悟の術式。
「アキレスと亀」に出てくる収束する無限級数を現実にする能力。繰り返される足し算の中に本来ない0と0を分割した何かが含まれるため、「無下限」と名付けられているそう。
この収束する無限級数を強化していくと−1個のリンゴのような虚構を生み出すことができ、吸い込む反応を作れるようになる。ただ、これはあまり大きな反応は自分の近くに作ることができず、指向性にまで気を遣うと呪力操作が大変で使い勝手が悪い。それを術式反転で使うと無限の発散となり、逆に相手を吹き飛ばす反応を起こすことができる。
本来至る所に存在する無限を現実に持ってくることができる。その無限に阻まれ近づけば近づくほどゆっくりになるので、攻撃が術者に到達することは永遠にない。ゆえに基本的に攻撃が一切効かない最強の能力となっている。
ただ、あらゆる術式効果を無効化する天逆鉾や、同じく術式効果を無効化する領域展延を使われると攻撃は当たる。また、必中効果が付与される領域展開でも命中するようになる。
学生時代はマニュアルで無下限呪術を発動していたが、甚爾との戦いで呪力の核心をつかんで以降は呪力の強弱に加え、質量・速度・形状からも物体の危険度を選別し、オートで術式が発動できるようになった。これにより最小限のリソースで無下限呪術をほぼ出しっ放しにすることが可能となった。ただ、毒物の選別は難しいようで、毒物を防ぐこともできない模様。この情報は学生時代のことなので、現在毒物の選別も可能になっているかどうかは不明。
主な能力はこの3つ。
- 止める力:ニュートラルな無下限呪術
- 引き寄せる力:強化した無下限呪術
- 弾く力:無下限呪術を術式反転させたもの
原理は不明だが、相手の体を潰すことも可能。
「蒼」を使うことで高速移動することも可能。また、高専を起点に障害物のないコースを引くことで長距離の瞬間移動も可能である。原理としては空間と座標の圧縮で可能にしている。
加えて、「蒼」を打撃に応用させることで打撃の威力の底上げもできる。「蒼」の吸い込む反応を重ねることで、相手が拳に引き寄せられカウンターの要領で命中するため、乙骨や秤といった猛者が吐くほどの威力を発揮できる。
最強の能力である反面、扱いが非常に難しく原子レベルの緻密な呪力操作が必要とされる。呪力を細かく見通すことができる六眼がないと扱うことができないので、現在扱えている術師は五条悟のみ。
技
蒼
術式順転技。収束する無限級数を強化し、吸い込む反応を生成する技。相手を引き込んだり、周囲の物体を吸い込むことができる。
この「吸い込み」の反応を応用してやれることは多く、応用力が高い技となっている。以下、実際に五条が使用した運用法。
吸い込む反応を生成し、相手を引き寄せる。
建造物を引き寄せ操作する。
高速移動。
拳に吸い込む反応を付与し、カウンターの要領で打撃を打ち込む。
蒼を展開し、飛び道具的に使用。
呪詞を唱え出力を高めることも可能。呪詞は「位相、黄昏、智慧の瞳」。
赫
術式反転技。触れることで強烈に相手を吹き飛ばす虚空を生成する。学生時代はまだ習得できていなかったが、甚爾との戦いで死に際で呪力の核心をつかんだことで会得した。最低出力は順転の2倍はある。
呪詞を挟むことで出力を底上げすることができる。呪詞は「位相、波羅蜜、光の柱」。
茈
順転と反転、それぞれの無限を衝突させることで生成される仮想の質量を押し出す技。超広範囲攻撃である。五条家の中でもごく一部の人間しか知らない。呪詞・掌印を挟むことで出力がさらに上がる。呪詞は「九綱」「偏光」「烏と声明」「表裏の間」。
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