九十九由基の術式。
自らに仮想の質量を付与することができる。術式によって呪具化した式神、凰輪(ガルダ)は術者以外の唯一の術式対象。つまり、仮想の質量を付与することができるのは自身と凰輪のみとなる。付与される質量はあくまで「仮想」なので、実際に質量が上げるわけではない。なので、質量が付与されたことで術者の速度が落ちるといったデメリットはない代わりに、自身の強度が上がることもない。ただ、凰輪は実際に質量が付与されるようで、質量を高めた凰輪を相手に巻きつけることで相手に重力を付与し、身動きを封じるといった使い方ができる。
質量を付与した状態の一撃は非常に強力。凰輪を蹴り飛ばした一撃は「あらゆる障害を取り除く」という術式を有した特級呪霊ガネーシャの術式対象に収まらないほどの圧倒的質量で、羂索はガードした腕ごと吹っ飛ばされていた。なので、基本的に攻撃を防ぐことは不可能である。
付与できる質量に制限はなく、ある一定の密度を超えると九十九にも影響を及ぼす。果ては地球を直径約2cmまで圧縮するほどの密度で生まれるとされるブラックホールを生成することまで可能。これは世界中を巻き込むほどの自爆となり、自身も助からないが、文句なく作中最大規模の攻撃である。
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