概要
特性
人に似た姿をしてはいるが、身体強度も反応速度も桁違い。
「人類を欺き、殺す」ことが生活の一部となっているが、これは生まれ持っての習性であり、人類を害することに特別な理由はない。人類にとっての「食って寝る」といった意思をほとんど必要としない最低限の行為と同列と語られている。そのため、「悪意」という感情が存在していない。人によく似た姿をしているのも、人と同じ言葉を話すのも、人のような振る舞いをするのも、すべては人を欺き捕食するために獲得した種族としての進化と語られている。
子育ての習慣がなく、産み落とされてから多くの時間を天涯孤独に過ごす。孤独を当たり前とする生物で、「家族」という概念すら存在していない。
より上位の大魔族も存在している。また、基本的に魔王の配下についており、七崩賢や将軍といった魔王から地位を与えられている魔族も存在する。
「死を恐れる」というのは魔族共有の性質のようで、「知らない感情のためなら死んでもいい」と考えていた魔物でさえ、実際死に瀕した際は「助からない」ことを理解しながらもどうにか延命しようとしてしまっていた。
死ぬと魔力の粒子となり消滅する。
言葉を話す魔物
人食いの化け物で、フリーレンからは「奴らにとっての言葉は人類を欺く術だ」と認識されている。実際、魔族は「だって殺せなくなるでしょう」「まるで魔法のような素敵な言葉」という理由から、「お母さん」と口にし子供の振りをすることで人間を欺くということをやっていた。そのため、フリーレンからは「人の声真似をするだけの言葉の通じない猛獣」と言われていた。魔族もそれを「魔族の本質」と認識しており、言葉はわかり合うためではなく欺くために使っている。フランメによって「言葉を話す魔物」を魔族と定義されている。
人類との共存は不可能なようで、魔王は人類との共存を望むも、結果的には大戦争に発展してしまった。
魔法へのプライド
寿命が長く、長い寿命の中で一つの魔法の研究に生涯を捧げていく。500年生きてる魔族は「魔族の中でもかなり長寿」とされていた。そのため、人類の魔法技術では想像もつかないほどの高みに達している。フェルンが得意としている魔力の制御による存在の隠匿などは魔族なら誰もができるとされており、魔力の扱いには非常に長けている。魔力を制限した際特有の不安定さや僅かなぶれも見抜くほど正確に魔力を観測することも可能。飛行魔法は「魔法」とすら思ってなく、当たり前のように飛行できる。
卑怯で狡猾だが、魔法には誇りを持っている。魔族にとって強さ=地位であり、魔力は尊厳そのものとも言える。魔力の低い魔族に尊厳が与えられることはなく、力の強い魔族ほど魔力を誇示している。そのため、隠密の手段として一時的に魔力を制限することはあれど、常日頃から魔力を制限するような発想はない。これはフランメからは「魔族は魔力に縛られている」「魔法を誇りに思い、誰よりも魔法が好きなのに己の魔力すら自由にできない」と評されていた。
一覧
アウラ
「断頭台」の異名を持つ。七崩賢の一人。服従させる魔法アゼリューゼを扱う。
ベーゼ
「不死なるベーゼ」の異名を持つ。七崩賢の一人。勇者一行と戦ったとされる。
マハト
七崩賢の一角で、「七崩賢最強」と謳われている。万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)の使い手で、あらゆるものを黄金に変えることができる。
グラオザーム
七崩賢の一角。「奇跡のグラオザーム」の異名を持つ。
ソリテール
無名の大魔族。複数の大剣を出現させて操る魔法を扱う。
リヴァーレ
「血塗られし軍神」の異名を持つ現存する老齢の大魔族。魔族最強の戦士。
トート
「終極の聖女」の異名を持つ現存する大魔族。魔法の探究にしか興味がなく、「後百年もすれば、私の呪いはこの星を覆い尽くす」とくちにしていた。
レヴォルテ
四刀流の使い手。将軍。重さを自在に変えることができる神技の砕剣を魔法で作り出す。
シュレーク
「電閃のシュレーク」の異名を持つ。将軍。ヴァイゼを襲撃するも、マハトに返り討ちにされた。
リュグナー
アウラの配下首切り役人の一人。血を操る魔法バルテーリエを扱う。人間との和睦の使者としてグラナト伯爵領に送られた。
ドラート
アウラの配下首切り役人の一人。リュグナーと同じく和睦の使者としてグラナト伯爵領に送られた。魔力の糸を操る。
リーニエ
アウラの配下首切り役人の一人。模倣する魔法(エアファーゼン)の使い手。
クヴァール
人を殺す魔法(ゾルトラーク)を開発した魔王軍の中でも屈指の魔法使い。80年前に勇者一行に封印された。
ツァルト
「残影のツァルト」の異名を持つ。グラオザームの配下。空間転移魔法を扱い、自身の転移はもちろん、触れた対象を自在に空間転移させることができる。
バザルト
「玉座」の異名を持つ1000年以上昔の魔王軍の将軍。フリーレンに倒されている。
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