概要
通称「殺連」。プロの殺し屋を統制している日本最大の殺し屋組織。殺しの依頼を連盟所属の殺し屋に斡旋する仲介業者である。1949年、宇田満治ら7名によって設立された。構成員は1,000名以上で、その内400名弱が殺し屋。支部は国内に37、国外に4つあり、提携している殺し屋会社を含めると規模はその倍に及ぶ。
犯罪者の始末を担ってる側面もあり、日本の犯罪者の9割は殺連の任務によって始末されている。
様々な規定も存在している。作中で明かされている規定は以下。
- 23条「ターゲットに関する人物以外を殺してはいけない」
- 一般人に機密事項を話すことはできない
- いかなる状況でも一般人に故意に危害を加えることは許されない
宇田いわく給料が高く福利厚生もしっかりしてるらしい。
歴史
殺し屋市場を独占しており、殺連を通さなければ日本で殺し屋業はまずできない上、殺しを行った際は殺連にマージンを30%納める必要がある。かつてはいくつかの殺し屋機関が存在していたが、殺連は裏で政府と癒着していたため現在の地位を確立することができている。政府を批判するジャーナリストや野党の有力政治家、国家機密に触れすぎた官僚などの処理手段として殺連が利用され、その見返りとして最終奥義は莫大な支援金と権限を受け取ってきた。そうして国家公認の合法的な暗殺機関の地位を確立した。最初は政府が裏の暴力装置として殺連を利用する立場にあったが、次第に政府が殺連に依存し過ぎ逆らえなくなり、現在では殺連のほうが立場が上にある。
新生殺連
現会長麻樹栖がスラーに殺害され、ORDERのリーダー格の沖がスラーと手を組む形で新生殺連となった。監視社会の発展により暗殺の隠密性が維持できなくなり、暗殺のコストは格段に上がり依頼人は年々減少傾向にあり、現在殺し屋のビジネスモデル自体が崩壊しつつある。情報操作デマ拡散や名誉毀損による社会的失墜など、暗殺よりも社会的抹殺が好まれるようになったため、「スラーは管理社会の欺瞞を破壊し再び殺し屋の時代を取り戻すための鍵」という思想の元、沖は殺し屋存続のためスラーと手を組んだのであった。
新生殺連となったことで殺連規定も過去のものとりなり、「ターゲットに関する人物以外を殺してはいけない」という規則もなくなっている。
所属組織
ORDER
殺連直属の特務部隊にして、殺し屋界の最高戦力。殺連が選定した危険性の高い殺し屋の抹殺を任務とする殺し屋界の秩序を保つ存在で、「殺連の番犬」とも呼ばれている。
フローター
殺連所属事後処理部隊。殺し屋の戦闘による破損や汚れを戦闘前の状態に回復するための組織。
特殊護衛分遣隊
鮫島が隊長を務める部隊。世紀の殺し屋展に派遣されていた。
殺連特殊分遣隊
殺連直属の反テロ組織特殊部隊。ORDERの下部組織にあたる。
施設
殺連湖底基地第零支部
秋田県田沢湖の湖底423mに存在している。
殺連関東支部
関東に存在する支部。殺連の中枢にあたる。
殺連関西支部
関西に存在する支部。福光が支部長を務める。
日本殺し屋殺し屋養成所（JCC）
国内最高峰の殺し屋養成機関。かつて坂本・南雲・赤尾も在籍していた。
アルカマル
殺連直営児童養護施設。身寄りのない子を引き取り幼い頃から徹底的に殺しを教え込ませ、人工的にORDERを作り上げるための施設。スラーの襲撃に遭い、現在は廃校となっている。
殺連監獄
殺連が管轄する監獄。主に殺連規定を犯した殺し屋が収監される。
殺連殺し屋支援センター
悩みなどの相談を聞く施設。
連盟員
麻樹栖
現殺連会長。滅多に人前に姿を現すことはない。自分が決めたことはどんな手を使ってでも実現させるやりたい放題な人物。アルカマルの人間を人質に、弟の有月をJCCに潜入させスパイ活動を強要していた。
福光
殺連関西支部支部長。
武藤エリオ
幹部の男。会長の座をも狙っている。スラー一派に脅され会長殺害計画に協力させられる。
沖
現ORDERのリーダー的存在。神々廻の上司にあたる。時間に厳しい。
神々廻
関西弁の男でORDERの一員。得物はネイルハンマーで、弾切れも刃こぼれもないところを気に入っている。
大佛
新人の女性ORDER。神々廻の部下でよく一緒に行動している。電動丸ノコを武器にしている。
南雲与一
ORDERの中で1・2を争う実力者。隠密の名家出身で変装術の達人。得物は6つの変形機能を有する巨大十徳ナイフで、様々な武器に変形させることができる。現在は反殺連共謀罪により特A級抹殺対象となり除隊されている。
豹
ORDERの一員。強面で一見怖いが根は優しい。膂力に優れ、メリケンサックによる一撃は鉄をえぐり取るほどの威力で「まるで削岩機」と評される。熊埜御との戦いに敗れ殉職した。
篁
ORDERの一員。その強さ以外が一切謎に包まれてる老齢の剣客。篁殺意や敵意にのみ反応する殺戮マシーンと化している。ORDERの中でも別格の存在であり、ORDERやスラー一派が束になっても太刀打ちできない。
京（カナグリ）
ORDERの一員。マーダーフィルムの設立者で「殺し屋映画のパイオニア」とされる映画監督兼脚本家兼カメラマン兼演出家。殺しの技術や武器は無く、あくまで一流の映画技術を駆使して戦う。JCC編入試験の試験官を務めていた。正体はスラー一派の一員で、JCC襲撃以降除名されている。
上終（カミハテ）
ORDERの一員。殺連史上最強のスナイパーで、有効射程は8kmに及ぶ。長距離狙撃ギネス記録保持者で「世界で最も影響力のある100人の殺し屋」にも選出されている。「究極のスナイパーは誰にも姿を見られちゃいけない」という持論を有し、常にマントで姿を隠し行動している。
トーレス
ORDERの一員。ギャンブル依存症の老人。殺連には602億の借金があり断る選択肢がなく、沖の勧誘を受け加入した。使用武器はサンドブラスターで、広範囲に高出力のサンドブラストを放出する。その威力は軽く電車を両断するほど。
七夕
ORDERの一員。プロのミュージシャンで殺しからインスピレーションを受けて作曲する。
猪田
殺連関東支部所属。関東支部で楽に瞬殺された。
武部
殺連関東支部所属。関東支部で楽に瞬殺された。
入谷
伝達係。ORDERへの連絡も任されていた。
鮫島
特殊護衛分遣隊隊長。
ニンニンマン
忍者殺し屋。
枷錠
殺連監獄B1の看守長。殺連特殊分遣隊にかつて所属していた。「この殺し屋がすごい！ランキング」1位に選ばれたことがあり、当時「最もORDERに近い」とも言われていた。
星
殺連監獄の看守。アタリの監視を任されていた。
大橋
殺連監獄の看守。アタリの監視を任されていた。
アタリ
殺連専属占い師。占いにより自分の運勢を正確に把握し、その時・その場所で最も運が良い行動を選択できる。占いは100%的中し、殺連の重要決定事項の8割はこの占いを通して行われている。ただ、スラー関連の占いを外し続けたため、スラーとの共謀を疑われ現在は殺連監獄の最下層に収監されている。
ベクトル・マン
殺連監獄名物の警備員。
坂本太郎
引退した元伝説の殺し屋。現在は脱退し坂本商店を営んでいる。
天羽宗一
元会長。8年前、クーデターを起こした新体制派に殺された。
キンダカ
元ORDERのリーダー。全殺し屋最速の男。任務中、スパイだった有月が落とした毒ガスを吸い昏睡状態となってしまった。
四ツ村暁
四ツ村周の父親で神々廻のかつての上司。得物は三節棍。元々殺連のNo.2でORDERの一員だったが、作中時点から8年前に殺連会長殺しの濡れ衣を着せられて追放され、現在は抹殺対象となっている。
安藤丞
元研究員。シンの父親。機密情報漏洩により殺連の抹殺対象となっている。
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