【僕のヒーローアカデミア】ワン・フォー・オール（OFA）

概要

個性を譲渡する個性。一人が力を培い、その力を一人へ渡しまた培い次へ。そうして紡いできた力の結晶。歴代継承者らはAFOが支配する地獄の時代を終わらすために力を未来に託し紡いできた。ゆえに継承者らは決して「選ばれし者」というわけでなく、ただ託された者である。歴代継承者たちの個性は力の核に混ざり合い、ワン・フォー・オールの中に眠っていた。それがデクが継承した時点で大きく膨れ上がり、現在はワン・フォー・オール自体が成長。もともとは「爆発的な力を引き出せる」という能力だったが、それに留まらず歴代継承者が使用してきた個性をも使用できるようになっている。

もともと与一が持っていた「個性を与える」個性にオール・フォー・ワンによって与えられた「力をストックする」個性が混ざり合った結果誕生した個性。いわば、「ワン・フォー・オールを倒すため受け継がれた力」である。

何人もの極まりし身体能力が一つに収束されたものなので、生半可な身体では受け取りきれずに体が爆散してしまう。自身のDNAを取り込ませることで譲渡は可能で、「髪の毛を食わせる」といった簡単な方法で譲渡できる。オールマイトから現在は緑谷出久に譲渡されている。譲渡には「譲渡する」という意志が必要で、例えDNAを取り込まれたとしてもその意志がなければ奪われるようなことにはならない。例えオール・フォー・ワンの個性を奪う力をもってしても、この設定ゆえ奪うことはできない。強い想い、強い感情で上回れると別だが。譲渡すると力を失ってしまうが、いきなり力を失うわけではなく、残り火として力が残り、しばらくは力を使っていくことができる。

爆発的な力を発揮できるが、生半可な人間が使ってしまうと、その力の反動で動かせないほど重大な負傷を負うことになる。譲渡された当時、デクはOFAを使用する度に内側から爆竹が爆発したような甚大な怪我を負っており、「二度三度か同じような怪我続けば腕の使えない生活になると思っといて」と言われていた。が、「発動部位を指に絞る」など、被害を最小限に留めることでどうにか使いこなしていく。オールマイトのように屈強な肉体を有している人間は初めから使いこなすこともできる。その後、デクは「必要な時に使う」という発想から、「常に全身に使用する」フルカウルという形で常時OFA使用状態を会得した。さらに、基本的にオールマイトが拳による技を使っていたためにデクも無意識に腕を使用していたが、脚をメインとするワン・フォー・オールフルカウルシュートスタイルという独自のスタイルを確立していった。

個性があるものが引き継げば、その個性を有した上で超パワーを引き出すことができる。

現在、OFAの力は膨れ上がり普通の人間には扱えない代物となっている。複数個性を内包しているゆえ、所持するだけで命を燃やしてしまい、四代目の四乃森は40歳にして老衰で死亡している。OFAを継承してからおよそ18年で命を燃やし尽くした。これは個性保有者がOFAを継承した際に起こる現象で、オールマイトは無個性ゆえ40年もの間OFAを保持できたが、デクの代で歴代継承者の個性をも使える能力に昇華してしまったため、これ以上継承できる代物ではなくなってしまった。なので、OFAは「持たざる者が最も進化を引き出せる個性」だったわけである。