概要
北部魔法隊隊長
二級魔法使い。北部魔法隊の隊長で、長年に渡り魔王軍の残党と戦ってきている。実践経験は豊富で、二級魔法使いの中でも武闘派。
子供の頃はヒンメルの千鏡の塔の攻略や七崩賢ベーゼとの戦いといった派手な冒険譚が好きで、村人たちの村を襲った魔物退治や商人の護衛といった、実際にヒンメルに救ってもらった身近なエピソードは退屈に感じていた。しかし、ヒンメルが死に、魔族の残党が暴れ始めてから千鏡の塔の攻略やベーゼは自分の生活にはまったく関係がない話で、そこで初めて村人たちが村を襲った魔物退治を嬉しそうに話していた理由に気づいた。ヴィアベルは「俺をここまで連れてきたのは、勇者ヒンメルのくだらない冒険譚だ」と語っている。
北部魔法隊は戦争に動員されることもあり、そこでは女子供が戦いに駆り出されるということはしょっちゅうで、「女子供を手に掛ける」ということもしてきている。必要な殺しはしてきたが、殺しに慣れているわけではなく躊躇い、臆することもある。そのため、殺すまでの猶予を欲することもある。不要な殺しはせず、「脅し」として使っている。
魔法は「殺しの道具」という認識で、魔法に好き・嫌いといった感情を持ち合わせていない。
一級魔法使い選抜試験第一次試験でエーレ・シャルフと同じ第8パーティーに選ばれる。試験には合格し一級魔法使いとなった。
一級魔法使いを目指していたのは、望む魔法が与えられる特権狙いで、「強ぇ魔法が手に入ればそれだけ魔族をぶっ殺せる」という理由から。
魔族と戦う理由
北の辺境にある故郷に意中の少女がいたが、29年前に北側諸国の魔族の動きが活発化したため、その少女は一家揃って中央に行ってしまった。その際に「クソったれな魔族共は俺が全員ぶっ殺してやる」「だから、そん時はこの村に帰って来い」と約束しており、その約束のために魔族と戦い続けている。エーレの村も魔族から救っている。
性格
一級魔法使い選抜試験第一次試験では不合格が確定した状況下でも、同じパーティーのメンバーを見捨てず助けていたり、見た目とは裏腹に良い奴である。仕事とあれば殺しも行うが、オン・オフ切り替えるタイプのようで、普段はフランクで道端で困ってる老婆を助けるくらいには優しい。困っている者がいればなるべく手を差し伸べるようにしているとのこと。
他人を信じるようなタイプではないが、尻を振っている勝ち馬を逃すほど馬鹿ではない。
「勝てない勝負をする馬鹿は二級魔法使いにすらなれねぇ」と、そこらへんは冷静に判断している。
船酔いには弱い。
魔法
使用魔法は見た物を拘束する魔法(ソルガニール)。視界に収めたものを拘束し、動きも魔力の操作も封じる強力な拘束魔法。目を逸らさない限り解けることはないが、視界に全身を収めていないと発動しないので、視界から外されるようなことをされると拘束は解ける。「品性のまるでない、勝つための卑怯な魔法」と言われていた。
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