防御シールドを展開する魔法。防御魔法一つでほとんどの攻撃魔法を防ぐことができるが、強力な反面魔力の消費が激しく、広範囲を展開し続けると数十秒で魔力切れとなってしまう。そのため、「着弾の瞬間に部分的に展開させる」という手法を基本としている。魔法使いの防御手段であり、生存率に直結するので魔法使いにとっては非常に重要度の高い技術となっている。
クヴァール封印後、ゾルトラークが研究され、ゾルトラークが人類の魔法体系に組み込まれたことで新しい防御術式による強力な防御魔法が開発され、ゾルトラークの対処法として生み出された。
ただ、魔法そのものに対しては強い耐性を持つが、物質的なものに対する防御性能は昔からさほど変わっていない。これは魔物や戦士の物理攻撃を防ぐには十分な防御性能を有しているため、オーバースペックになってしまうと術式がより複雑化し、発動速度に致命的な影響が出てしまうためである。そのため、「物質を利用した魔法に対して十分な防御性能を発揮してる」とは言えず、リヒターの大地を操る魔法(バルグラント)には防御魔法が貫かれていた。このように現代魔法戦において、防御魔法を破る方法は「質量で叩き壊す」か「技術で掻い潜るか」の二択となっている。
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